■時間空間

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「耶邪さーん……1つ訊いて良いですか?」
「何だ?下らない事なら後にしてくれ……。」
「……僕達がやってる事って……意味有るんですか?」
須賀 泉実(スガ・イズミ)の言葉を訊いて鬼塚 耶邪(キツカ・カヤ)は作業の手を止めた…そして……。

「こんながらくた整理に意味が有る訳無いだろうが!!!」

きぃぃぃいいいん……。

想わず耳を塞ぐ泉実…耶邪が怒るなんて…とても珍しい。
一方耶邪はぜいぜいと肩を動かし呼吸を整えていた。
「で……ですよね……絶対是魔力の調査とか関係ないですし……」
「………あ………当たり前だ………こんな事に…………魔力が関係有るものか……!!」
「そうですよねぇ〜。ぜ〜ったいただの掃除ですよねぇ〜。」
よいしょ、と大きな段ボールを運んできたのはミリア・レイ…此の3人は同じ委員会……魔力調査委員会のメンバーである。
普段委員会は魔力についての途方もない調査を任されている委員会だが……今日学園長から任された任務は……。

『今日は使われなくなった倉庫の整理をしてくれ。』By叢淋 雲雀(ソウリン・ヒバリ)学園長


「そんなもの他の委員会の連中にさせれば良いではないか!!!!」


本日2回目のお怒り……嗚呼……耶邪……普段の彼の見る影もない。
「委員長〜……落ち〜着いてく〜ださい。あ〜あ…せ〜っかく片づけたのに〜散らかして〜。」
「五月蠅い……大体何故私達にやらせるのだ!?七不思議調査委員会の奴等は委員会中も喋ってばかりだぞ?其れに他の委員会はどうしたというのだ!?」

耶邪の此の疑問にすぐさま泉実が答えた。
「七不思議調査委員会は何でも委員長の娜梛村氏が体調不良だとか……総生徒会は今、夏期学園祭の会議で忙しいらしいです。風紀は学園祭に向けての取締強化だとか、美化は学校清掃期間だし、図書は古書整理中だし、保健は研修中……決闘は決闘中で……購買は宴会中らしいです。」

「…待て、宴会中って…購買委員会の奴等は何をして居るのだ?」
当然の疑問……。
「まぁ〜仕方が無いじゃな〜いですか?だってあたし等学園長直轄委員会だし〜。」
ミリアの言葉に想わず頭を抱える耶邪……この人は年がら年中頭抱えてますけどね。
「はぁ……委員会の仕事はどうするのだ……只でさえ量が多いというのに……。」

………………………………御愁傷様。

そんな愚痴を零しながら倉庫整理を続けている委員会のメンバー達……すると……。
「ん?何だ?是は……?」
ふと耶邪が手を止めた。
何だ?と耶邪の周りに集まるメンバー…眼の前には如何にも妖しい装置が……なんだか潜水艦についているレーダーの様な物だった。
「な〜んですか?是ぇ……棄てて良いんですか〜?」
「さぁ……でも何だか動きそうだよ…?其れに高そうだし……しまってあるだけじゃないの?仮にも此処倉庫だし。」
「倉庫と云ってももう使われていないだろう?」
うーん……と悩み込むメンバー。
「取り敢えず……学園長に必要かどうか訊いてみる必要が有るな…。」
と、耶邪が出て行こうとした時…。


ピピピピピ………ピピ……ガァー………ピ………ざ………う……確認………是より……準備に……ます……………始動まで……………秒……………。


「何だ?」
機械が突然動き出した…そして何か音声が発生している……。


【魔女】…………アンジェ・ウィール…………強制転送準備完了………転送開始。


その音声を皮切りに雷のような帯が耶邪を包み込んだ。
「耶邪さん!!?」
「委員長!!?」
泉実とミリアが叫ぶ…その瞬間に物凄い衝撃波のような物が耶邪を包む雷から発生し、泉実達は吹き飛ばされ壁に体をぶつけ気を失う…暫くして……。

「う……痛っ………あれ……耶邪さんは……?」
「ん………ぇ……?アレ?いない…………またばっくれやがったなぁ!!男女ぁ!!」
ギリっと歯軋りをしてみせるミリア……を宥める泉実…絶対違うから…と。


一方耶邪は…と云うと。
「はぁ………何処なんだ此処は……。」
独りポツンと見知らぬ街にいる耶邪……西洋風の建物に囲まれた其処は路地…と云った処だ……明らかに現代と云えない様な雰囲気だった。
何処か15、6世紀のヨーロッパ…と云った感じだ。
「………柊靈市に………こんな処はないな…では此処は……一体。」
冷静に状況を分析していた…その時。

ドォォォォオオオオオン!!!

轟音が辺りに響き渡る。

眼の前の通りを悲鳴を纏って逃げていく数人の人々……そしてそんな中の独りが耶邪に駆け寄ってきた。
「こんな処に居たら危ないわ!早く……行きましょう!!」
「ぇ…?ああ……はい……。」
云われるがまま手を引かれ路地から抜け出す……すると今度は誰かが追ってくる足音と声……。


「居たぞ!!彼処だ!!」
「逃がすな!!殺せ!!殺すんだ!!!」


其の声を訊いて耶邪に焦りが走った……追ってくる人物は本気で自分を狙っている……否…正確には自分ではなく…眼の前に居るこの人物……恐らく女性を。

「お……お前一体……」
「詮索は後です!!今は逃げなければ……あっ……」

女性の動きが突然止まる……見ると眼の前には数人の人間……追ってきた人間も追いついてきた。

「観念しろ……此処までだ……。」
「さっさと死ね!!…この…【魔女】め!!」

『……【魔女】?』
耶邪の脳裏に蘇る……忌まわしい記憶…。
考えたくもない……そんな想いが強く心に響いた。
「ねぇ…君……耳を塞いでいてくれない?」
「ぇ?」
女性が優しく耶邪に話しかける……早く!と促され、耶邪は渋々耳を塞いだ。

「死ねー!!」

リィーン………。

襲ってくる人々……そして微かに聞こえる音………音が聞こえた直後、今迄動いていた人が突然倒れた。
よく見ると耳から血を流している。

「な…何をしたんだ?」
耶邪の疑問に女性は答えた。
「……ああ……今のはね……【音】を使って彼らの鼓膜を破ったの……さぁ逃げましょう?貴男も追われていたのでしょう?」
「わ……私は……。」
【音】を使った…耶邪の考えが確信に変わる……眼の前に居るのは……【魔女】……自分のベース……【魔女】………

「ほら、早く!!私はアンジェ……アンジェ・ウィール…さぁ……行きましょう!」

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■意図紬【闇】
闇ノ壱:ちょっと耶邪!置いていかないで!!(耶邪を追う。)
闇ノ弐:耶邪が消えたー!!?学園長に知らせなくちゃ!!(雲雀に知らせる。)
闇ノ参:その他(具体的にお書き下さい。)