■部活見学へ行こう!

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「HEY!!其処の君!!あたしの報道部に入らない??」
「………は?」
話しかけられた男子生徒はきょとんとしている。
そんな事もお構いなしに傀儡 恵那(カイライ・エナ)は話を進めた。

「否、だから報道部……!この学園で最先端(?)を行く部活よ★ 人の秘密を握って学園内での地位を手に入れたり、秘密を知られた相手を奴隷に出来たり、はたまたテストの情報も手に入れられちゃうと云う……なんて素晴らしい部活♪
今ならもれなく【カモ一号】のあだ名をプレゼント―!!どう??入る気に成った???」
と、入部届を相手に突きつけたが、当然の如く……。

「否、結構です…てか部活違う処入ってるんで…。」
そう云うと男子生徒は行ってしまった…。
暫くして恵那は…。

「………………ちっ………是だけで済むと想うなよ…あの野郎……。」

舌打ち混じりに……一体何を考えて居るのですか、恵那サン!!?
「…そんなんだから誰も部活に入ってくれないんすよ…。」
ひょこりと廊下の角から顔を出したのは恵那と同じ部活の部員…冬雪・巫篠(フユキ・ムシノ)である。
恵那と冬雪が所属している部活…【報道部】は正式に云うと部活では無く、同好会の部類に入る……ブッチャケ部員が足りなくて部活認定して貰っていないのだ。
何て云っても2人しか居ませんからねぇ……。(呟き)
其処で恵那は部活昇格(?)を目指し、積極的に部員勧誘を行ってはいるのだが……。

「…大体入ってあだ名が【カモ一号】って……そんなの誰が入りたがるんすか?全く…本当頭が無いと云うか何と云うか………。」
「五月蠅いわねぇ……あたし以外はみんな【カモ●号】って決めてるの!!」
「…ウチは違いますけど?」
「アンタは【奴隷一号】!!」
きぱっと云いきる恵那…冬雪は呆れ顔…。
「…だ・か・ら…恵那さんがそんなんなのが悪いんですよ。…もっと部員に気を配らないと…。」
「でもー…亞津紀とかー…耶邪とかー……結構自分勝手のくせに皆ついていってるわよ??」
「それは元々あの二人が人格者なんす。」

本当か!!?と突っ込みたくなる前に、恵那はファイルの角で冬雪の頭を殴りつけた。
「何其の云い方は!!?まるであたしが最悪の人みたいな云い方じゃない!!?」
その通りです、と十人に訊いたら十人がそう答えるだろう…。

「全く……皆がノリ悪すぎなのよ…!!大体5個や6個…部活の掛け持ちくらいしろっつーの!!!」
一般生徒にそんな事出来るかー!!
と、突っ込みたい衝動を抑える冬雪……そんな冬雪に追い打ちするように…。
「ああ!!もうこのままじゃ今年も部費なんて降りりゃしないわ!!(当たり前)こう成ったら冬雪……!何か部員を勧誘する方法を考えなさい…!!!」

…そんな無茶苦茶な……!!
想いつつも、いつも逆らえない冬雪でした…。

「………うーん………そうだ…一日体験みたいな感じにしたらどうすか?恵那さんは0か1の選択しかさせないからいつも勧誘しても効果無いんすよ…多分。一回やってみたらどうです?」
「えー…本当にそれで部員入るの??」
「入るかもって話っす……入らないかも知れないけど…ウチ等の部活の内容広める良いチャンスじゃないすか?」
その言葉に暫く考え込んで……。
「仕方がないなぁ……一回だけよ?」
と、恵那は折れた………って一回だけって………本当に心が狭いですな……。

「それで?具体的に何する訳??」
「…………先生の身辺調査……とか……何か先生の秘密を握れるかもだし…実際有ったら得じゃないんすか……?」
………結構貴男も腹黒いですね、冬雪サン………。

「よし、それで行きましょう…!!」
って貴女も納得するんじゃねぇ!!!!

こうして一日体験が始まるのであった……。

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■意図紬【海】
海ノ壱:はいはーい、是非とも先生の身辺調査したいでーす。
海ノ弐:どっちかって云うと生徒の身辺調査したいなぁ…。