■消えた生徒?増えた生徒?
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昔々、天照大御神は天の岩戸に隠れてしまい、中ツ国から太陽の光が消えてしまいました。神々達は、天照大御神を岩戸の中から出そうと、岩戸の前で宴を開き、そして天照大御神を岩戸から出したのです。そうして中ツ国を再び太陽が照らしました。
「何卒………何卒宜しくお願いします!!!」
深々と頭を下げる古代の神官の服装をした人物。
「あ〜……その何だ?頭上げろよ…オレ達そんなに出来た人間じゃあねぇんだからよ…。」
「では、受けて下さるのですか!!?」
「否、そう云う訳じゃあねぇ……ってお前等も何とか云ってくれよ!」
「そう云われても………。」
隣にいる佐々良 咲(ササラ・サク)と顔を見合わせる麻祇 水守(アサギ・ミモリ)。
学園中に広がった噂……七不思議調査委員会委員長の娜梛村 亞津紀(ナダムラ・アツキ)と図書委員会の椎谷 コトリ(シイヤ・*)が行方不明に成ったと云う…。
其処で亞津紀を探していた生徒達は図書室で不思議な本を発見…開いたら…眼の前の光景が突如広がったのだ。
亞津紀は発見した……が、何やら深刻な表情をした男性にと或る事を頼み込まれている。
「頼まれてくれれば元の世界に帰してくれるって云っているんだし、受けちゃえば良いじゃん?ねぇ亞津紀兄?」
「があー!!其の所為でオレの命の源が無くなったらお前等どう責任取るんだよ!?」
「別に無くても良い物です。」
「そうだよ、大体躰に悪いよ………って唄冶お姉ちゃんいつから居たの!!?」
「………ずっとです。」
突然出現した(否、最初から居たが気付いて貰えなかった)泡透 唄冶(ホウトウ・ハイジ)に愕く咲。
亞津紀は最後の望みを駆けて水守に助け船を出して貰える様に目で訴えかけるが…。
「ゴメンナサイ、私も咲君に賛成…皆帰れるんだから…だから亞津紀君頼まれようよ。」
3対1で結果は明らか…男性の顔も明るく輝いている…亞津紀に勝ち目は無い。
一方の学園では…。
「全く…何でこんな本で人が消えるんだ?」
「でも本当に消えたよ…僕見たもん。」
「野郎は黙ってろ、云われなくても解る。」
「そんな冷たい事は仰有らずに…私達で協力して皆さんを助けましょう?」
しげしげと本を眺める凍 燈(イテツキ・ホオリ)に親切に状況を説明したのに冷たく跳ね返されてしまった神威 遥(カムイ・ハルカ)…そして燈を諫める鈴夏 海(レイカ・ウミ)。
「他の本には異常は無い…其の本だけがどう見ても怪しいしおかしい。」
其れと滝里 心露(タキサト・ココロ)の4人は噂を聞き付け偶々図書室に来た処、先に水守、唄冶、咲の3人が消える処に遭遇してしまったのである。
「日本の神話………ですか…。何か意味が有るのでしょうか?」
「何だったら神話と同じく本の前で宴会とか開くのはどうだい?我ながら莫迦げているとは想うけど他に手掛かり何もないし…。」
海に接する態度が先程の遥に接する態度とは明らかに違う燈…。
「いいえ、莫迦げているなんて…とても良い作戦だと想いますけど。」
「では早速準備しよう。」
と、一旦準備の為に散り散りに成る4人…本は?と云うと図書室の机の上…其れに近付く人物が独り。
「だー!!娜梛村の野郎ー!何処行きやがった!!出てきやがれ!!」
教室一つ一つを虱潰しに捜して居るのは学園きってのトラブルメーカー泡透 唄美(ホウトウ・ハイビ)。
思い切りドアを開けている所為か、中に居る生徒は吃驚している。
開けられた扉の方も痛そうに振動する……コラコラ唄美クン、物は大切にしないといけませんよ!(By天の声)
彼が亞津紀を捜す理由…其れは…。
「唄美に心配掛けさせやがって…見付けたら絶対一発かましてやる!!」
姉で或る唄冶の為、流石シスコ…………失礼。っと、云うか一発かます為か?
「唄美…アンタは何をしているのだ?」
「心露?アンタこそ何やってる?」
唄美の元に現れたのは心露…同学年なので顔見知りなのだ………多分。
其れよりも男子バスケットボール部で有る唄美…その男バスに助っ人で心露がちょくちょく呼ばれるから知っていると云った方が適切だろう。
「是から宴会をするんだ…本の前で。其れの準備中だ。」
「は?」
いきなりの発言で吃驚の唄美…本の前で宴会?
そんな唄美の心情も知る由もなく、心露は準備の為に教室から出て行ってしまった。
「ヲイヲイ……何がどうなっている訳?アンタ何か知ってんのか、通行人Aちゃんよ?」
っと、唄美はそこら辺りに居た通行人を捕まえ、事情聴取。
「……知らん。だが………。」
当然知らない通行人A…だが一つだけ知っていたのはまた誰かが消えた事、そしてその中に自分の姉が含まれたと云う事だった。
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