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「素戔鳴尊!」
「……姉上?」
意外にも素戔鳴尊は直ぐに屋上で寝ていた処を見付けた。
「あーあ……つまらんな…もう見付かったのか……。」
「早く高天原に帰ってよ…皆心配して居るよ?」
「云われなくても…姉上に見付かったら帰るつもりだったさ。」
っと、水守の言葉にコチラも抵抗する様子もなく素直に従う素戔鳴尊。
「唄冶。本は何処だ?」
「…図書室ですけど…。」
其れを訊いて亞津紀は溜息。仕方がない…と図書室に向けて歩き出す6人。



「ねぇねぇ素戔鳴お兄ちゃん?何でこっちの世界に来たの?」
「別に…只、遊んでみたかっただけだし…其れに姉上を『太陽』って云う仕事から少し解放したかったし…。」
姉想い………と云うか…。
「シスコンですね…。」
唄冶の言葉に頷く天照…二人共身に染みて実感しているのだ。



やがて図書室に戻って来た6人。
丁度状況説明が唄美にし終わった処の様で、唄美が成る程と頷いている。
「つまり、其の本が原因で皆行方不明に成った訳だな?」
「そうですね…其れに先程の亞津紀殿達の話を総合すると、此の本は高天原に続いているのでしょう。」
「全く迷惑な話だよね…まぁ皆無事で良かったよ。」
悦ぶ遥、本当だよな〜…と同意する4人。
っと、燈は亞津紀達が戻って来たのを確認した。
「スミマセン…あの本は……?」
年下は興味無いんだけどなぁ…等と云いつつ燈が本を水守に渡そうとすると………。

パシッと横から唄美が本を奪い取った。
「何するんだ?」
唄美の行動を不快に感じたのか、睨み付ける燈…最も元々野郎には嫌悪感を抱いているのだが…。
「つまりさ、此の本が無ければもう誰も消えないって事だろ?」
「まぁ…そう云う事に成るな。」
心露の言葉を訊いてニヤリと微笑む唄美…。
「じゃあこうだ!!!」
本を開いた!!?
危ない!と誰もが思った次の瞬間。

バリバリ―!!

その場に居た全員が硬直した…唄美が本を軽快に破いてしまったのだ。
「よーし!是で誰も消えたりしないぞ。なぁなぁオレって良いやt………」
ドスッと本日2回目の鈍い音が図書室に響く。
「…此の……ホウトウ鍋……。」

その後その場にいた全員が遥、心露、海、燈が折角用意してくれたので宴会を開く事にした天照も素戔鳴尊も初めての経験らしく、色々戸惑っていたが楽しめていた様だ………しかし、その宴会の場に無事な唄美が居なかった事は云う迄もない。



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■登場人物
◇PC
麻祇 水守、 泡透 唄冶、 泡透 唄美、 神威 遥、 滝里 心露、 鈴夏 海、 凍 燈、 佐々良 咲

◇NPC
娜梛村 亞津紀、 椎谷 コトリ、 天照大御神、 素戔鳴尊、 天太玉命