■サヨナラ、また逢う日まで

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いつもは長閑な昼下がり、生徒達の笑い声が絶えず、少々の喧騒は有る物の平和な学園……そう、いつもは……… い つ も は !!



アンギャース!!フンギャース!!



けたたましい声が響き、生徒は逃げ惑っている…原因は校庭に突如現れた巨大物体、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の所為…。

「はぁ〜……オレってしょーじき【魔力】なんてあんま使わないからなー…きっつぅ……よし、諦めた!!【光】の魔力解除〜!!!」
今迄泡透 唄美(ホウトウ・ハイビ)の【光】で束縛されていた八岐大蛇(ヤマタノオロチ)…しかし唄美が【魔力】を解除した為にこれ見よがしに暴れ出す。

「ちょっと唄美何をやっているのですか!!」
「五月蠅いなぁ〜疲れたんだよ、って云うか疲れるんだよ!!」
唄美の行動に愕く姉の泡透 唄冶(ホウトウ・ハイジ)…にふんぞり返って反論する唄美。

「全く…もう〜本当にあなたは愚弟ですね…自分は情け無いですよ……。シクシク…。」
「な…何だよ別に良いだろ?つか泣くな!!」
唄美の行動を見てハンカチを取り出し目頭に当てる唄冶…本当は泣いて等居ないのだがささやかな唄冶の復讐(?)である。

「仕方がないですね…自分が何とかしますよ……気を散らす事は出来ないみたいですし…相手が相手です。それに……あ…あれは自分が出してしまったような物ですし…責任を取らないと…。」

以前唄美に破られた高天原に通じる本…を唄冶が【時】の力を使って直したは良いのだが、其の本の上に突如黒いケセランパサラン…ではなく、光が出現…其の光の中から八岐大蛇が召喚(?)されたのだった。
「行きますよ!沈黙の【闇】!!」



突如八岐大蛇の周りに黒い塊が出現し、八岐大蛇を包み込む。



ギャッ……?フギャァアアア???



何が起きたか解らない内に八岐大蛇の頭が其の黒い塊の中に包み込まれていった。
そして何故か大人しくなっていく……唄冶の【闇】の力である。

「…長くは持ちません…自分の力が尽きる前に早く……………。」
「唄冶!!そのままだオレが倒す!!」
「ぇ?あ…亞津紀さん?いえ、倒すとかじゃなくて………!」
唄冶は別に八岐大蛇を倒そうとした訳では無いのに、娜梛村 亞津紀(ナダムラ・アツキ)はそんな唄冶の考えを無視し【氷】を発動させた……亞津紀の周りに冷気が集う…。
「蛇なら寒さに弱いだろう?行くぜ、裁きの【こお…】「止めんかーー!!召【雷】!!!」



ドォオオオオオオオオン、と云う音が校庭に落ちて皆一斉に其の方向を向く。

其処には【地】の力を使い防御壁を創った亞津紀と、草薙剣(クサナギノツルギ)を構える須戔鳴尊(スサノヲノミコト)ことスサノヲ・コウが居た…亞津紀の額には青筋が……。



「てめぇ……此の似非神野郎が………。オレの事殺す気だっただろ!!?ああ??殺す気だったんだろ!!!」
「黙れ野蛮人。貴様もロザンヌを殺そうとしただろう?」

「殺そうと何てしてねぇよ!!冬眠させてやろうと想っただけじゃねぇか!!てかまた名前変えてんじゃねぇよ!!何処の仏蘭西貴族の娘だ!!」

「冬眠=殺そうとした、と云う事なのだ!良いかロザンヌはな…………」



ガコォオオオン!!
バコォオオオン!!




「止めなさいスサノヲ……野蛮と云えば負けず劣らず貴男も野蛮ですよ?」
今度は頭を鈍器で叩いたような音が響く…見るとスサノヲの姉、天照大神(アマテラスオオミカミ)ことアマテラス・コウが金槌を両手に持ちニコニコと笑顔で亞津紀とスサノヲを殴った…様だ。

皆其の光景を見て暫し唖然としている。
「御免なさいね、亞津紀様…でも太郎には【氷】は使わないで頂きたいのです。彼の子寒さに弱いですから。」
「だから【氷】使うんだろう?直ぐ彼奴の動きを封じられるんだからよ!!」

ガィイイイイイイン!!

「だ か ら ………使わないで下さいと申し上げたでしょう?」

笑顔で亞津紀に迫るアマテラス……嗤っている……が、後ろに虎が見えるのは気のせいではない。

「……………………はい。」
何時になく素直(?)に従う亞津紀。

「でも…早く何とかしないと八岐大蛇が学園だけでなく都市まで破壊してしまいますよ?どうするのですか?」
鈴夏 海(レイカ・ウミ)が疑問の声を上げる、其の言葉を訊いてアマテラスは……。
「そうですね〜……早く封印しないといけませんけど……月読命がいないと何も出来ませんし……困りましたね〜。」
と云った……ヲイ!!!!
「取り敢えず私は月読命を捜してきますので、皆サン何とか太郎を押さえておいて下さいね!」
そう云うとアマテラスはそそくさと駆けていった…否、逃げていった。







「う〜ん………此の画…どう見てもわんこだよね…もしかして、さっきのわんことにゃんこの事なのかな??」
佐々良 咲(ササラ・サク)は先程スサノヲが描いた月読命だと云う似顔絵と睨めっこしていた…月読命唯一の手掛かりなのだが……どう見てもわんこの画である。

「うー……ん…でもなぁ…わんこって云っても何処に居るんだろう…さっき水守お姉ちゃんが助けた後何処か云っちゃったからなぁ…。」
はぁ…と溜息を付く咲…その頃遠くで【雷】が落ちる音が聞こえた。
スサノヲが亞津紀に放った【雷】の音である………何やら険悪な雰囲気が漂っている様だ…。

「わわわ〜…なんか大変な事になってるみたい……早くしないと…!!【花】の力よ!わんことにゃんこを捜して!!」
咲が【花】の【魔力】を使った直後蝶達が集まってきたそして咲を導くようにヒラヒラと飛んでいく。
咲はその蝶達を追った。




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