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数時間後……。

「ぇ?…じゃあアレは【水】だったの?」
「そう…父様が気紛れに作り出した化け物八岐大蛇…アレは元々【水】に魂を吹き込んだもの。だから【氷】は駄目…小さくなったのは莫迦兄が水を酒に変えたのと、【花】が水分を吸い上げた所為でしょう。」
「其れでは、本物の八岐大蛇は…?」
「もとから居ないわ、人間が激流を大蛇と考えただけでしょう?」



ガィイイイイイン!!



「いったぁあああい!何するの姉様!!こんな可愛い妹を金槌で殴るなんて!」
「人の夢を壊すような事を云ってはいけません!水守様、海様、申し訳有りません…教養のない妹で…。」



「パスだースサノヲ―!!」
「こ…こうか?」
「OK〜ナイス!!喰らえぇ猿人!!唄美スペシャル―!!」
「いっっっっっってぇ〜!!!何しやがる!この万年トラブルメーカー!!」


「亞津紀さん…落ち着いて下さい…!」
「そうだよ!怒るのは良くないよ!」


「いいや、今日こそ此の女顔に思い知らせてやる…オレを怒らせたらどうなるかをなぁ!!」
「娜梛村!其れ禁句!!オレブチキレちまうぞ!!」



あれから数時間…八岐大蛇に破壊された備品も月読命の力で直し、そして皆それぞれに休憩していた。
アマテラスと月読命は質問攻めにあい、スサノヲは何故かバスケをしている状態だが……。

「スサノヲさんが来たのは八岐大蛇を追ってだったの?」
「ああ…そう…彼の莫迦兄が檻から壊して…だから私は止めろと云ったのに。」
「壊すって…檻って頑丈なんじゃ……!!?」
「スサノヲは昔から力だけは有りましたから〜まぁ其れだけしかないのですけど。」

「へぇ…じゃあ…何で月読命さんはわんこなんかに成っていたの?」
「…あ……アレは……中ツ国に来るんじゃないかって………姉上が……。だから気が付かれないように………。」
「ん?どう云う意味ですか、月読命?」
アマテラスの背後にまた虎が浮かび上がる…笑いながらも恐ろしい表情でアマテラスは立ち上がった。

「さて…もうそろそろ高天原に帰らないといけませんね…。」
「ぇ……もっと居られないの?」
水守にそう云われアマテラスは首を振った。
「早く帰らないと此の世界が無くなってしまいますよ…?ほら…太陽が欠けているでしょう?」

そう云われ眼を細めると…確かに太陽が欠けているのが解った。
「月読、門を開いて……スサノヲ!!遊んでないで、帰りますよ!!」
「「……………御意……。」」



月読命は鏡を取り出し、アマテラスに云われた様に高天原に続く門を開いた…なかなか重々しい感じで地獄に続いているのでは無いかと想えた。
やがて空間が縦に裂け、眼の前には高天原の景色が広がっている…。



「また遊びに来てね。」
「自分達に色々お話訊かせて下さい。」
「Aちゃん…今度もマジでバスケしような!きっと良い勝負になると想うからよ!」
「…ボク達の事忘れないでね…。」
「今度は八岐大蛇だけは勘弁して下さい…。」
「二度と来んな…似非神共……。」



亞津紀の皮肉を訊きながらも、天照大神、須戔鳴尊、月読命は高天原の中へ消えていった。
門が静かに閉じ、そして同じく静かに消えた…。








「………さてと……なんか食いに行くか?何ならオレが奢るぜ?」
「本当亞津紀兄!」
「へぇ…たまには良い事するじゃん猿人!!」
「……てめぇは自腹な。」
「ぇ〜なんでだよケチィ―!!!」
「そう云えば亞津紀さん…命の源は良いのですか?」
「ん?はぁ〜もう良いさ、その辺で安いの買う…。」
「それって……悪い事何じゃない?ほら未成年だし…。」
「ばれやしねぇよ〜オレを誰だと想ってるんだ?」
たわいない会話を切り返しながら、皆また普通の学園生活に戻っていくのだった。



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■登場人物
◇PC
麻祇 水守、 泡透 唄冶、 泡透 唄美、 鈴夏 海、 佐々良 咲

◇NPC
娜梛村 亞津紀、 天照大御神、 素戔鳴尊、 八岐大蛇