■頑張れ馬鈴薯栽培部!!
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ポテトパーティ2日前………。
「………はぁあああ…………。」
「柚お姉ちゃんしっかりしてよ!」
此処は虹色学園の保健室(ブッチャケタ話大学病院ですよ、はい……医療施設は充実しまくりな処)内……馬鈴薯栽培部部長麓山 柚(ハヤマ・ユウ)が入院している個室である。
深ぁく深ぁああああく溜息を吐く柚を心配して部員の梅花 ここな(ウメカ・*)がお見舞いに来ている。
「……あのさ…ここな君…何度も云うけど僕はお兄ちゃ……。」
「お姉ちゃんがメインで盛り上げてくれないとポテトパーティ愉しくないよ?ね?だから元気出して!!」
「いや……だから僕はお姉ちゃんじゃなくてお兄ちゃ……。」
「わたしお姉ちゃんの為に色々持ってきたよ!タバスコとか〜ワサビとか〜辛子とか〜。」
「ちょっと待って………其れ一体どうする…………ギィィヤァァァァアアアア!!」
柚の突然の叫び…慌てて保健委員の磨珠 烈邪(マジュ・レッカ)が飛んで来る。
飛んで来た烈邪が眼にした物は……柚の口に無理矢理激辛スパイスを詰め込んでいるここなの姿。
「ちょっとぉちょっとぉ何してるのさぁ〜一応病人として来てるんだけどこの人〜……ふぁ眠っ………。」
「え〜夏バテには辛い物が最適なんだよ〜だからタバスコにーワサビにー辛子にー是で元気一杯に成るかなぁって……。」
「そんなので夏バテ直ったらボクら保健委員は要らないよ!……て云うか抑も麓山クンは夏バテじゃ無いよ、其れに未だ春だよ?ぅう……眠っ…」
「ぇ?そうなの?」
「そうだよ。……眠っ……。」
「じゃあ何が原因なの?」
「それを今他の人が捜してるんだよ……ぁあ……もう駄目…眠っ……。」
そう云うと烈邪はグーグーとその場で眠ってしまった。
「ヲイヲイ……普通こんな処で寝るか?保健委員のくせに……。」
烈邪の行動に呆れる榊原 嵐(サカキバラ・ラン)…彼も柚を心配して励ましに来たのだが……。
「………ん?わー!!部長!!アンタ背中に何背負ってるんだー!!」
「き……きゃあーお化けー!!」
嵐とここなの絶叫…見ると柚の背後にはお化けの様なプラズマ(?)が数体…。
「…ははは……嵐君もここな君も冗談キツイよ……此処は保健室だよ?お化けの百や二百居るに決まってるじゃない…。」
否、貴方の云っている方が冗談キツイですよ柚サン。
「ああ…たく見てられない…塩無いか浄めの?」
「塩は無いけど……塩味ポテトチップスなら有るよ?」
そう云ってここなは(何処に持っていたのか不明だが)美味しそうな塩味ポテチを取り出す……因みにここなの手作りである。
「よし、悪霊〜退散ー!!!」
そう云って嵐とここなは柚に塩味ポテチをぶつけまくった。
「全く全く毎回毎回いつもいつもどうして部長の柚が周りを心配させるのよ!!はぁあ…(呆)」
「柚くんが元気ないとリニェも元気なくなるですぅ……。」
「まぁまぁ、どうして部長があんな事になったのか…原因が解ればきっと元気になるよ。」
檻花 愁(オリハナ・ウレイ)、リニーエーラルド・ヴォルケノン、秋穂 冴花(アイオ・サエカ)は柚が元気を失った原因を捜す為に馬鈴薯栽培畑に来ていた………ハッキリ云って、柚が元気を失う原因なんて馬鈴薯以外にはそうそう無い……否、全く無い。
「表面的には異常無いですね…リニェは南瓜ちゃん達にお話訊いてくるですぅ。」
そう云ってリニェは隣接する南瓜栽培畑に駆けていった。
残された愁と冴花……冴花はメガホンを取り出して……。
「其れじゃあ私はこのメガホンで………ヲーイ!!じゃがレンジャー!!!」
近所迷惑とも云わんばかりの大声で地面に語りかける……否、別に怪しい人じゃ無いですから!!
「何ザンス!五月蠅いザンスよ!!」
間もなく土の中から馬鈴薯エリザベスが出て来た。
「アレ?今日は柚サンいらっしゃらないんザンスね…珍しい……。」
「…柚は……。」
エリザベスに柚の事を説明する……するとエリザベスは………。
「其れは大変ザンス!!まさか柚サンがそんな事に成ってるなんて……!!」
「何か知らない?最近柚が普段と違う事やってたとか…。」
「……う〜ん……柚サンはポテトパーティの為に頑張っていたザンスよ?」
「其れだけ〜?あっ……もしかして、今迄食べてきた馬鈴薯の呪いとか……。」
冴花の言葉に愁は固まった…そして云った本人も固まっている…。
「そ……そんな…どうするのよーアタシだって柚から物凄く馬鈴薯御馳走して貰ってるのよー!!?アタシまで呪われるー!!」
「私だって食べてるもん!私だって呪われちゃうよー!!」
自分の身を案じ騒ぎまくる愁と冴花…そんな二人を見かねてエリザベスが……。
「大丈夫ザンスよ…そんな事で呪われたりしないザンス……そんな事よりもアータら柚サン助けに来たんじゃないんザンスか?早くした方が良いかも知れないザンスよ…他の馬鈴薯達にも呼び掛けてみるザンスから。」
「本当…有り難うエリザベス!じゃあ私もメガホンで呼び掛けてみるね!」
「……。」
「ん?どうしたザンスか愁サン?」
「ぇ!!?いえ……何でも無いのよ…気にしないで…。」
愁の言動を不審に思いながらも馬鈴薯に呼び掛けていくエリザベス。
そんなエリザベスと必死に馬鈴薯にメガホンで呼び掛ける冴花を見て……。
「はぁ……アタシも柚に心配とかして貰いた………いやいやいやいや違う違う」
自分の呟きを御す様に云い聞かせるように自分の頭をパシパシ叩く愁。
「よし…早く柚があんな事に成っちゃった原因を突き止めなくちゃ!!きゃっ!!」
原因捜しの第一歩〜……を踏み出そうとした処で愁は其の一歩を何かに蹴躓き、転んでしまった。
「いったたたぁ……何ぃよ〜……。」
見ると悄々に枯れた馬鈴薯の葉っぱ…。
「可哀想…まさか…柚が手入れしてない所為?」
取り敢えず、馬鈴薯を掘り起こしてみる…枯れた馬鈴薯を畑の中に残したままにしておくのはあまり良い事ではない。
「…あれ…?」
掘り起こして気が付いたのだが、葉っぱは枯れているが馬鈴薯自体は無事である…。
「愁ちゃん!ちょっと来て〜!!」
突如愁を呼ぶ冴花のメガホンの音…掘り起こしかけた馬鈴薯をそのままにして愁は急いで冴花の元へと向かう。
「南瓜ちゃん…何か知らないですかぁ?柚くんが元気なく成っちゃった理由リニェ知りたいですぅ〜。」
「そんな事云われてものぅ……。」
「ボク達ガ馬鈴薯部長ノコトナンテ解ル訳ナイジャナイ…。」
「そうですかぁ……馬鈴薯ちゃん達と仲良しですから何か知ってるかと想ったですぅ……。」
リニーエーラルドは、はぁと溜息を吐いた…そんな彼女の様子を見て慌てる南瓜達。
「アワワワ泣カナイデヨ??」
「リニェ…そんなに泣き虫じゃ無いですよぉー!」
今度は怒り出すリニーエーラルドに南瓜は困惑した。
「ンア!想イ出シタ〜!!」
イキナリ飛び跳ねるヘイムダルに愕くリニーエーラルド。
「な…何ですかぁ??」
「想イ出シタヨ!アノ馬鈴薯部長、チョコット前ニ何カピッカピカニ光ル物…畑カラ掘リ出シテタヨ!」
「其れっていつですかぁ?」
「ウ〜ン………4日位前ダッタカナ………。」
4日前……と云えば、柚が突然馬鈴薯畑に顔を出さなく成った頃と合致する。
もしかして…そのピッカピカに光る物……其れが柚が元気を無くした原因なのか!!?
「そのピッカピカに光る物って何ですかぁ?」
「サァ。」
……………さぁってアンタ。
「何で解らないんですかぁ!!」
「怒ラナイデヨ暗クテヨク見エナカッタンダカラ!!」
「ぅむむぅ〜……。」
取り敢えず有力(?)な情報は手に入れた…ピッカピカに光る物…其れが柚が元気を無くした原因だろう。
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